●「フリーバンド」は、合成ゴムEPDMを特殊配合した軟質半連泡加硫スポンジです。
●EPDMの持つ優れた耐候性、耐熱性、耐老化性などの特性を生かし、
独立気泡構造を半連泡に仕上げており、わずかな力で容易に圧縮でき、
復元力にも優れた性質を持つスキ間シール材です。
●「フリーバンド」は作業を容易にし、シール効果をさらに高めるため、
片面に耐候性、 耐熱性のよいアクリル粘着層をつけたタイプです。
●建築・土木・電気機器・自動車・その他の分野で、その機能を十分に発揮しています。
「フリーバンド」物性資料
T 一般物性値
試験項目 | 単 位 | フリーバンド黒 | フリーバンド白 | フリーバンド灰 |
みかけ密度 | s/立方m | 78 | 73 | 73 |
引張強さ | Mpa | 0.095 | 0.051 | 0.053 |
伸び | % | 203 | 197 | 171 |
引裂強さ | N/p | 4.81 | 3.34 | 3.14 |
50%圧縮強度 | Mpa | 0.0035 | 0.0026 | 0.0025 |
50%圧縮かたさ | Mpa | 0.0030 | 0.0021 | 0.0019 |
加熱寸法変化 | % | -0.7 | -0.5 | -0.9 |
JIS K6767試験法による
U 加熱圧縮永久歪み
グレード名 | 23℃ | 70℃ | 80℃ | 100℃ |
フリーバンド黒 | 0.0 | 19.8 | 41.6 | 46.9 |
フリーバンド白 | 0.5 | 40.3 | 45.9 | 49.7 |
フリーバンド灰 | 0.4 | 34.9 | 42.8 | 48.6 |
V 加熱寸法変化
グレード名 | 70℃ | 100℃ | 120℃ | 130℃ |
フリーバンド黒 | -0.7 | -2.3 | -4.1 | -4.3 |
フリーバンド白 | -0.5 | -0.1 | -0.4 | -1.3 |
フリーバンド灰 | -0.9 | -0.5 | -1.4 | -1.6 |
W 止水試験
グレード名 | 50% | 60% | 70% |
フリーバンド黒 | ○ | ○ | ○ |
フリーバンド白 | △ | ○ | ○ |
フリーバンド灰 | △ | ○ | ○ |
%は圧縮率
○:30分経過後 水漏れ無し
△:30分経過後 水漏れ有り
×:10分経過後 水漏れ有り
X 燃焼試験 (FMVSS 302法)
項 目 | フリーバンド黒 | フリーバンド白 | フリーバンド灰 |
燃焼距離(o) | 254 | 254 | 254 |
燃焼時間(min) | 524 | 397 | 316 |
燃焼速度(o/min) | 29.1 | 38.4 | 48.2 |
判 定 | 合 格 | 合 格 | 合 格 |
ブンゼンバーナーを用い試験片に接炎して15秒後に取り去り、
2本の標線間の燃焼速度を測定する。
Y 耐薬品性試験
薬品名 | 溶液中 | 乾燥後 |
苛性ソーダ(30%) | ○ | ○ |
塩酸(30%) | ○ | ○ |
硫酸(30%) | ○ | ○ |
硝酸(30%) | ○ | ○ |
メタノール | ○ | ○ |
不凍液 | ○ | ○ |
潤滑油 | ○ | ○ |
食用油 | ○ | ○ |
中性洗剤溶液 | ○ | ○ |
アセトン | ○ | ○ |
キシレン | × | × |
ベンゼン | × | × |
ガソリン | × | × |
判定基準
○: 寸法変化3%以下
△: 寸法変化3〜5%
×: 寸法変化5%以上
各種薬品に12時間浸漬し、
取り出し直後及び48時間
乾燥後の寸法を測定する。
Z 耐候性試験
グレード名 | 促進暴露時間(hr) | 0 | 200 | 500 | 1,000 |
フリーバンド 黒 | 引張強度(Mpa) | 0.095 | 0.096 | 0.098 | 0.094 |
〃 | 伸び(%) | 221 | 205 | 200 | 188 |
〃 | 残存伸び(%) | 100.0 | 92.8 | 90.5 | 85.1 |
フリーバンド 白 | 引張強度(Mpa) | 0.051 | 0.062 | 0.057 | 0.054 |
〃 | 伸び(%) | 205 | 173 | 149 | 151 |
〃 | 残存伸び(%) | 100.0 | 84.4 | 72.7 | 73.7 |
フリーバンド 灰 | 引張強度(Mpa) | 0.053 | 0.058 | 0.051 | 0.049 |
〃 | 伸び(%) | 177 | 147 | 145 | 110 |
〃 | 残存伸び(%) | 100.0 | 83.1 | 81.9 | 62.1 |
単位: %
単位: %
促進暴露試験(JIS A 1415 サンシャインカーボン法)
試験片を50%圧縮し加熱温度条件で22時間放置後、23℃恒温室内で圧縮開放
24時間後の試験片厚みの変化率を測定。
試験片を加熱温度条件で22時間放置後、23℃恒温室内に放置し、
24時間後の寸法変化率を測定。
2枚のアクリル製平面板に試験片をU字型に挟み、ボルト・ナットによりアクリル板を圧縮し、
試験片の厚みを50、60、70%に圧縮固定し、U字の内側に水を100o深さまで注ぎ
評価を行う。
以下に「フリーバンド」の物性資料を示します。
@耐候性 合成ゴムの中でも特に耐候性に優れるEPDMが主成分で
耐候性は抜群です。
A止水・水密性 「フリーバンド」は圧縮して使用すると水を通さないため、強力に
防水できます。圧縮の強弱により、完全防水まで可能です。
B圧縮性 半連泡ゴムスポンジですので、他のゴムスポンジに比べ少ない力
で 圧縮させることができ、復元力も他のスポンジより優れて います。
C耐熱・耐寒性 −20℃〜100℃での使用に耐えます。
D耐薬品性 酸・アルカリによる変質の心配はありません。
E防震・防音性 「フリーバンド」は半連泡の軟質であり、吸音性や防震性にも
優れています。
|
特 徴
フリーバンド 黒
フリーバンド グレー(各サイズ有り)
50m/m から 10m/m へ圧縮
(厚さ 50m/m)
↓
長 尺 物
(その他サイズ有り)
→
(10m/m)
↓
粘着テープ